DropTalkとは?

DropTalkは、話し言葉でのコミュニケーションを苦手とする、自閉症や言語障害を持つ方のコミュニケーションを助けるAACソフトウェアです。身近に手元に置いておけるタブレットやスマートフォンなどにインストールして使います。DropTalkには、Droplet Projectが開発した絵記号ライブラリ「Drops」と、それに対応した日本語音声があらかじめインストールされています。

AACとは、Augmentative and Alternative Communicationの略で、補助代替コミュニケーションという意味です。障害を持った方が、補助的な機器や動作を用いて主体的にコミュニケーションを図ることを言い、対応する様々なAACツールがあります。DropTalkは、VOCAと呼ばれるタイプのAACソフトウェアです。VOCAとは、Voice Output Communication Aidの略で、「音声を出力するコミュニケーションのための機器」という意味です。

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DropTalkのライブラリには、人や動物、建物や乗り物、植物や風景などの「名称」や、座る、立つ、歩くなどの「行動」、嬉しい、悲しいといった「気持ち」などを、イラストによってシンボリックに表したたくさんの「シンボル」が収められており、そのシンボルの持つ意味を音声で読み上げることができます。言葉によるコミュニケーションの難しい方が、視覚的に選んだシンボルの出す音声によって、自分の状態や気持ちをより的確に、またシンプルな操作で周囲に伝えることを可能としています。

HMDTがこのDropTalkと名付けられたVOCAソフトウェアの開発を始めて、8年が経過しました(2016.11.01現在)。2008年6月に、身近なデバイスでコミュニケーションできるこんなソフトがあったら!の声に端を発し、コードを書き始めてから現在に至っています。この間に、DropTalkを必要とするユーザー数は実に8,000人を超えました。多くのユーザーから届く声が礎となり、多くの機能と情報を盛り込みつつも、シンプルで快適な馴染みやすい操作を実現するべく開発を続けています。

この2016年4月に、新しいバージョンであるDropTalk 3のパブリックベータを公開しました。DropTalk 3には、たくさんの新機能を追加しました。パブリックベータでは、正式バージョン公開前に多くの方に使っていただき、機能改良することを目的としています。
*DropTalk 3 for iOSのパブリックベータは終了しました。

新機能として、今まで特に要望の多かったキャンバス共有機能を実現しました。各種クラウドサービス、または、AirDropやメール、メッセージを使って、違う端末間でのキャンバスの共有ができるようになりました。またスケジュールキャンバスにタイマー機能が追加され、スケジュール管理の幅が広がりました。よく使うシンボルなど、使ったことのあるシンボルが一目でわかるログ機能も搭載しました。

今回公開するDropTalk 3では、まずiOS版のパブリックベータを行い、それを経て正式バージョンを公開する予定です。Android版は、近日中にパブリックベータが開始される見通しです。Apple TV版の開発も、現在進めております。
*iOS版のDropTalk 3はリリースしました。
*DropTalk for Androidは、2016.09に正式版をリリースしました。

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