CoCoシンボルセットについて

DropTalk 6では、標準のシンボルセットとして、「CoCoシンボルセット」を新たに採用しました。CoCoは、DropTalkのために新規にデザインされたシンボルセットになります。

CoCoを導入した動機は、いくつかあります。もっとも大きなものは、シンボルセットをもっと拡張できるようにすることです。

DropTalkのようなシンボルコミュニケーションアプリにとっては、シンボルセットがもっともっと豊かになって使いやすくなることが重要と考えます。シンボルの「豊かさ」や「使いやすさ」には、次のような条件が必要だと思います。

まず、数が豊富なことです。やはり、ある程度の数がないことには話が始まりません。

そして、さまざまな領域、分野、ジャンルをカバーすること。DropTalkのユーザは、さまざまなところにいます。たとえば、特別支援学校で使われます。または、家庭での日常生活でも活用されます。さらに、作業所や言語療法士からの引き合いもあります。あらゆるところで使われ始めているDropTalkは、シンボルセットがカバーする領域を広めることが要求されています。

さらに、体系的に提供されることが重要です。シンボルの数が膨大になれば、ある程度のカテゴリを作って階層的に管理することになります。この階層が有意であり、使いやすいこと。またカテゴリが増えた時に、柔軟に階層を適用できるように管理することが必要です。

これらの課題に対応するには、新しく設計したシンボルセットが必要だという結論にいたりました。そこで試作を重ねてできあがったのが、CoCoシンボルセットです。「CoCo」の名前は、「心」に由来しています。

CoCoシンボルセットのデザインは、次のことに留意しています。

  • 視認性を高くすること。デザイン主体の輪郭を太くし、コントラストを高くすることで、視覚に障害があっても認識できるようにする。
  • 普遍的なデザインにすること。世界のどこに住んでいても、その文化的背景にかかわらず、受け入れらるようなデザインにする。
  • 2020年代にふさわしい、モダンなデザインにすること。不必要な輪郭線を除去したり、原色にたよらない色使いをすることで、モダンな雰囲気を生み出す。
  • ジェンダー、人種、宗教に配慮すること。ジェンダーや人種の差異を煽るような描写は避ける。特定の宗教的による事柄を、一般的なものとして記述しない。

CoCoは、まだ作成を開始してから日が浅いので、十分な数がありません。ですが、これからコツコツとどんどん作成して、バージョン5までのDropTalkのシンボル数を超えることをお約束します。

バージョン5までのDropTalkを購入してお使いの方は、DropsシンボルセットとCoCoシンボルセットの両方をお使いいただけます。バージョン6以降を新規に購入する方は、CoCoシンボルセットがお使いいただけます。

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