新しくなったクラウド機能
DropTalk 4.0.7以前のドロップトークでは、ローカルとクラウドにおけるキャンバスやシンボルの読み書きについて、その違いを感じさせないシームレスなインターフェースを採用していました。
この度、iOS 11にて新アプリ「ファイル」などが実装されたように外部ストレージとの連携強化がなされたことを受け、DropTalk 4.1.1ではクラウド機能のインターフェース刷新を行いました。
これにより、明示的かつシンプルにローカルからクラウドへの書き出しや、クラウドからローカルへの読み込みを行うことが可能になり、iOSの外部ストレージ連携機能に対応した、より多くの種類のストレージの利用が可能になりました。
また、クラウドとローカル間の読み書きは、オリジナルファイルのコピーとして保存されるため、より気軽にクラウドによるキャンバスやシンボルのバックアップや共有などを行うことが可能になりました。
※DropTalk 4.0.7以前のバージョンにて、iCloud DriveやOneDriveなどのクラウドストレージにキャンバスやシンボルを保存していた方へ
DropTalk 4.1.1以降でDropTalk 4.0.7以前のバージョンでクラウドに保存されたキャンバスやシンボルの読み込みを行いたい場合は、
「DropTalk 4.0.7以前のバージョンにてクラウドに保存したキャンバスやシンボルの読み込み」
を参照してください。
ここでは、キャンバスやシンボルのクラウドストレージへの書き出しと読み込みについて説明します。
キャンバスの書き出し
1. キャンバス選択画面にて、[編集]ボタンをタップします

2. 書き出したいキャンバスをタップして選択状態にします
3. ナビゲーションバーにあるメニューボタン(「…」のアイコン)をタップしてメニューを表示します

4. メニューから「キャンバスを書き出す」を選択します
4. 書き出したい場所を表示して「この場所に書き出す」を選択します
本例では初期状態で表示されるiCloud Driveの直下を指定しています。

以上で選択したキャンバスがファイルとして指定した場所に書き出されます。書き出されたファイルは、「[キャンバス名].ecvszip」というファイル名になります。
本例では「はい・いいえ」という名前のキャンバスを書き出しているので、書き出されたファイル名は「はい・いいえ.ecvszip」になります。
フォルダを書き出した場合は、「[フォルダ名].ecvfzip」となり、拡張子が異なります。
キャンバスの読み込み
1. キャンバス選択画面にて、[+]ボタンをタップしてメニューを表示します

2. メニューから「キャンバスを読み込む」を選択します

3. 読み込みたいキャンバスのファイルを選択します
本例では「キャンバスを書き出す」の手順にて書き出したキャンバスを選択しています。

4. 選択したファイルが現在表示中のフォルダにキャンバスとして読み込まれたことが確認できます
シンボルの書き出し
1. ライブラリ画面にて、編集ボタンをタップします

2. 書き出したいシンボルをタップして選択状態にします
3. ナビゲーションバーにあるメニューボタン(「…」のアイコン)をタップしてメニューを表示します

4. メニューから「シンボルを書き出す」を選択します
5. 書き出したい場所を表示して「この場所に書き出す」を選択します
本例では初期状態で表示されるiCloud Driveの直下を指定しています。

以上で選択したシンボルがファイルとして指定した場所に書き出されます。書き出されたファイルは、「[シンボル名].esblzip」というファイル名になります。
本例では「スイッチ」という名前のシンボルを書き出しているので、書き出されたファイル名は「スイッチ.esblzip」になります。
カテゴリを書き出した場合は、「[カテゴリ名].esblzip」となります。
シンボルの読み込み
1. ライブラリ画面にて、[+]ボタンをタップしてメニューを表示します

2. メニューから「シンボルを読み込む」を選択します 
3. 読み込みたいシンボルのファイルを選択します
本例では「シンボルを書き出す」の手順にて書き出したシンボルファイルを選択しています。

4. 選択したファイルが現在表示中のカテゴリにシンボルとして読み込まれたことが確認できます

DropTalk 4.0.7以前のバージョンにてクラウドに保存したキャンバスやシンボルの読み込み
DropTalk 4.0.7以前のクラウド機能を利用していた場合に、クラウドに保存していたキャンバスやシンボルを、DropTalk 4.1.1以降で読み込む手順を説明します。
Macやパソコンでの作業が必要になります。
1. iOSデバイスやMacやパソコンにて、お使いのストレージアプリを最新版にアップデートします
各種ストレージアプリがiOS 11のストレージ連携機能に対応している必要があります。

2. Macやパソコン上で、クラウドに保存されたキャンバスやシンボルをDropTalk 4.1.1以降で読み込むためのデータを準備します
本例ではMac上でiCloud Drive上に保存されたキャンバスやシンボルを読み込むためのデータを準備しています。他のストレージについても手順は同様になります。
2-1.ストレージの直下に「DropTalk」という名前のフォルダがあることを確認します
この「DropTalk」フォルダは、DropTalk 4.0.7以前のクラウド機能を利用していた場合に、自動で作成されたものです。

2-2. 「DropTalk」フォルダのバックアップをzipに圧縮するなどにより作成しておきます
このバックアップ作成は、DropTalk 4.1.1以降で読み込むために必要な手順ではありませんが、DropTalk 4.0.7以前でクラウドに保存されたキャンバスやシンボルの全データが含まれている重要なフォルダであるため、作成することをおすすめします。

2-3. 「DropTalk」フォルダの中に「#canvas」フォルダがあることを確認します

2-4. 「#canvas」フォルダをコピーします

2-5. 「#canvas」フォルダと同じ階層に、新規フォルダを作成します
本例では新規フォルダの名称は「名称未設定フォルダ」としています。

2-6. 手順2-4.でコピーした「#canvas」フォルダを「名称未設定フォルダ」にペーストします

2-7. 「名称未設定フォルダ」の名称を「#canvas.ecvf」に変更します


2-8. 「#canvas.ecvf」フォルダをzipに圧縮します
本例では圧縮ファイルの名称を「#canvas.ecvf.zip」としています。

2-9. 「#canvas.ecvf.zip」ファイルの名称を「#canvas.ecvfzip」に変更します
ファイル名を変更する際に、もしOSにて「拡張子を”.zip”から”.ecvfzip”に変更してもよろしいですか?」という旨のアラートが表示された場合は、「”.ecvfzip”を使用する」旨の選択を行い続行します。

2-10. 「#canvas.ecvfzip」が作成されたことを確認します
2-11. 「DropTalk」フォルダの中に「#library」フォルダがあることを確認します

2-12. 「#library」フォルダをzipに圧縮します
本例では圧縮ファイルの名称を「#library.zip」としています。

2-13. 「#library.zip」ファイルの名称を「#library.esblzip」に変更します
ファイル名を変更する際に、もしOSにて「拡張子を”.zip”から”.esblzip”に変更してもよろしいですか?」という旨のアラートが表示された場合は、「”.esblzip”を使用する」旨の選択を行い続行します。

2-14. 「#library.esblzip」が作成されたことを確認します 
2-14.これまでの手順にて最終的に 「DropTalk」フォルダの下に「#canvas.ecvfzip」ファイルと、「#library.esblzip」ファイルが作成されたことを確認します

これでDropTalk 4.1.1以降で読み込むためのデータの準備が完了したことになります。
Macやパソコンでの作業は以上です。以降はiOSデバイス上のDropTalkでの操作になります。
3. 手順2で準備したデータをiOSデバイス上のDropTalkで読み込みます
3-1.ライブラリ画面にて「+」ボタンをタップしてメニューを表示します

3-2.メニューから「シンボルを読み込む」を選択します
この際「クラウド機能が新しくなりました」というメッセージが表示された場合は「OK」を選択します。

3-3. 手順2で作業したストレージを選択し、直下の「DropTalk」フォルダを選択します
本例ではiCloud Driveを選択しています。

3-4. 手順2で作成した「#library.esblzip」ファイルを選択します
ストレージ上のファイルのダウンロードに時間がかかる場合があるため、この画面が閉じるまでそのまま待ちます。

3-5. 選択したファイルがシンボルやカテゴリとしてライブラリに読み込まれたことが確認できます。

本例では「スイッチ集」というカテゴリと「スイッチ」というシンボルが読み込まれているので、DropTalk 4.0.7以前にてそれらのカテゴリやシンボルがクラウドに保存されていたことを意味しています。
以上でライブラリの読み込みが完了したことになります。
引き続きキャンバスの読み込みを行います。
3-6. キャンバス選択画面にて「+」ボタンをタップしてメニューを表示します

3-7. 手順2で作業したストレージを選択し、直下の「DropTalk」フォルダを選択します
本例ではiCloud Driveを選択しています。

3-8. 手順2で作業したストレージを選択し、直下の「DropTalk」フォルダを選択します 
3-9. 手順2で作成した「#canvas.ecvfzip」ファイルを選択します
ストレージ上のファイルのダウンロードに時間がかかる場合があるため、この画面が閉じるまでそのまま待ちます。

3-5. 選択したファイルが「#canvas」フォルダとして読み込まれたことが確認できます。

この「#canvas」フォルダの中に、DropTalk4.0.7以前でクラウドに保存していたキャンバスやフォルダが含まれています。
本例では「#canvas」フォルダの中に1つのキャンバスが含まれているので、DropTalk 4.0.7以前にて1つのキャンバスがクラウドに保存されていたことを意味しています。
この「#canvas」フォルダは、通常のフォルダと同じものであるため、フォルダの名称変更や、中に含まれるキャンバスの編集などを、通常のフォルダやキャンバスと同様に行うことができます。
以上で、DropTalk 4.0.7以前でクラウドに保存していたキャンバスやシンボルを、DropTalk 4.1.1以降で読む手順が完了したことになります。