設定 :スイッチインタフェース

ここでは、「設定」>「スイッチインタフェース」の各項目で行う設定について説明します。

スイッチインタフェースを使用する際、DropTalkでは2つの方法があります。iOSに標準で搭載されているスイッチコントロール機能を使う方法と、DropTalkが独自に実装しているスイッチインタフェース対応機能を使う方法です。ここでは、DropTalk独自のスイッチインタフェース対応に関する設定について説明します。

*DropTalk独自のスイッチインタフェース機能を使用する場合は、iOSのスイッチコントロールはオフにしてください。iOSのスイッチコントロールがオンになっていると、競合して、動作が不安定になる場合があります。

*設定画面の各種項目の設定は、DropTalk独自のスイッチインタフェースに対応していません。画面タッチで操作してください。

*iOSのスイッチコントロール機能についての詳細はAppleの『iOS:スイッチコントロールを使って iOS デバイスを操作する』ページを参照してください。

iOSデバイスとスイッチ機器の接続設定

スイッチインタフェース(以降、スイッチ機器)を使用するには、まず、使用する機器の初期設定や、スイッチ機器とiOSデバイスとの接続が必要になります。個別の機器のマニュアルに沿って、初期設定やiOSデバイスとの接続を行います。

Bluetooth接続のスイッチ機器であれば、iOSデバイスとのペアリングを行います。iOSの「設定」を開いて、「Bluetooth」を選択します。Bluetoothのオン/オフスイッチを、オンにします。

ペアリングの方法はスイッチ機器によって異なりますので、それぞれのスイッチ機器のマニュアルに沿って行ってください。

switch_device_setting

ペアリングと接続が完了すると、Bluetooth設定画面に、「接続済み」と表示されます。
switch_device_setting2

「設定」>「スイッチインタフェース」の項目

*「MFi」についての詳細は『MFiコントローラ』の項を参照してください。

スイッチインタフェース

スイッチを使う

DropTalk独自のスイッチインタフェース機能を使うようにします。「スイッチを使う」スイッチをオンにします。
switch_on

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スキャン方法

「スキャン」とは、スイッチで選択可能な項目を、フォーカスしながら移動していく動きのことです。「オートスキャン」または「ステップスキャン」を選択します。
switch_scan

オートスキャン

オートスキャンを選択した場合、キャンバス画面やライブラリ画面には、次の画像の示す位置に「スキャン開始」ボタンが表示されます。
switch_autoscan1
「スキャン開始ボタン」をタップすると、スキャンが開始されます。次々と項目がフォーカスされながら、自動で移動していきます。希望の項目がフォーカスされた時に、スイッチ操作で選択します。
autoscan

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ステップスキャン

ステップスキャンを選択すると、自身の機器の操作によりフォーカス移動を行うことができます。操作しなければ、フォーカス位置は止まったままです。希望の項目に到達するまで、スイッチ機器を操作します。

このステップスキャンでは、少なくとも2つのスイッチによる操作が必要です。フォーカス項目の「移動操作」をするためのスイッチと、項目の「選択操作」するためのスイッチです。
stepscan

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スキャンモード

スキャンのモードを、「クロス」と「シングル」から選択できます。
switch_scanmode

クロス

「クロス」を選択すると、いくつかの選択可能な項目が内包されたグループごとにスキャンします。例えば、ナビゲーションバーごと、タブバーごと、フォルダやキャンバスを含む横並びの列ごと、といった具合に、まとまったグループごとにフォーカスされます。

クロスモードでは、スイッチ操作でフォーカスグループを選択すると、フォーカスグループに内包された各項目が選択可能になります。
crossscan

シングル

「シングル」を選択すると、一つ一つの細分化された項目ごとにスキャンします。例えば、ナビゲーションバーなら、ナビゲーションバー内の「新規ボタン(+)」や「編集ボタン」だけを個別にフォーカスしていきます。

また、階層がある場合のシングルスキャンでは、まず同じ階層からフォーカスします。例えば、キャンバスの選択画面に複数のフォルダが存在する場合は、まずフォルダの一つずつをフォーカスしていきます。スイッチ操作でフォルダの1つを選択すると、選択したフォルダの次の階層を開いて、フォーカスを進めることができます。浅い階層から選択しながら順に深い階層に進み、フォルダ内の更なるフォルダやキャンバスをフォーカスします。ライブラリ画面のカテゴリも同様に、まずカテゴリの一つずつをフォーカスし、そこからスイッチ操作で深い階層に進むと、カテゴリ内カテゴリやシンボルをフォーカスします。

*タブバーの設定ボタンは、スイッチ機器による操作ができないため、フォーカスされません。
singlescan

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キーの設定

スイッチ機器は、キーコードを使ってアプリケーションを操作しています。スイッチを押すとキーコードが発信され、アプリケーションが反応します。キーボードが文字入力できるのと同じ仕組みです。新しいスイッチ機器を接続した時は、スイッチ機器の発するキーコードが、アプリケーション上で何の動作を代替するのか、ということを定義する必要があります。

スイッチ1,2,3,4

DropTalkの「キーの設定」では、「スイッチ1」「スイッチ2」「スイッチ3」「スイッチ4」の4つのスイッチ機器のキー設定が可能です。4つのスイッチは、DropTalkアプリ上で次の動作を行うよう定義されています。

  • スイッチ1:「タップ(選択)」動作
  • スイッチ2:「次の項目」へと移動する動作
  • スイッチ3:「前の項目」へ戻る動作
  • スイッチ4:「上の階層」へと移動する動作

これらの動作を、個々のスイッチへ割り当てていきます。

キー設定の方法

スイッチ機器のボタン操作(それにより発するキーコード)を、DropTalkの動作として割り当てる方法は、2通りあります。

*スイッチ4までのすべてのスイッチの設定を行う場合は、スキャン方法を「ステップスキャン」、スキャンモードを「クロス」にチェックしてください。「ステップスキャン」と「クロス」にチェックした状態で、最大数である4つのスイッチの設定が有効になります。

「スキャン方法」がオートかステップか、「スキャンモード」がクロスかシングルかによって、操作に必要となるスイッチ数が異なるためです。操作の不要なスイッチはグレーアウト表示となり設定できません。

例えば、スキャン方法が『オートスキャン』の場合、フォーカス移動は、操作せずとも自動で行われるため、「スイッチ2(次の項目)」以降の、移動のための3つのスイッチは不要となります。このため、オートスキャンに設定している場合は「スイッチ1(タップ)」のみがキー設定可能です。同様にスキャンモードが「シングル」の場合、「スイッチ4(上の階層)」は不要のためグレーアウト表示となり設定できません。
key_scanconfig

キー設定の方法(1)

キー設定の方法として1つ目に、スイッチ機器側であらかじめ、スイッチ機器が発するキーコードの定義は済んでいる場合の方法を説明します。

4つのスイッチ機器を使用する場合、DropTalkアプリ内では、『タップ』『次の項目』『前の項目』『上の階層』の動作を行うよう定められていますので、各スイッチ機器の発するキーコードを、その動作に対応して、次のように定義済みであると仮定します。

  • 1つ目のスイッチ機器のキーコードは「スペース」と設定済み
  • 2つ目のスイッチ機器のキーコードはnextの「n」と設定済み
  • 3つ目のスイッチ機器のキーコードはbackの「b」と設定済み
  • 4つ目のスイッチ機器のキーコードはclassの「c」と設定済み

「スイッチ1(タップ)」の入力フィールドにカーソルを置きます。画面に現われるキーボードで「スペース」キーをキータッチします。1つ目のスイッチ機器が「タップ」として設定されます。
以下同様に、「スイッチ2(次の項目)」の入力フィールドにカーソルを置き、キーボードで「n」キーをキータッチします。2つ目のスイッチ機器が「次の項目」として設定されます。
「スイッチ3(前の項目)」の入力フィールドにカーソルを置き、「b」キーをキータッチします。3つ目のスイッチ機器が「前の項目」として設定されます。
「スイッチ4(上の階層)」の入力フィールドにカーソルを置き、「c」キーをキータッチします。4つ目のスイッチ機器が「上の階層」として設定されます。
key_config_1space

方法2

2つ目の方法は、スイッチ機器を、DropTalkアプリに直接反応させる方法です。
「スイッチ1(タップ)」の入力フィールドにカーソルを置いて、1つ目のスイッチ機器のボタンを、直接押します。1つ目のスイッチボタンが「タップ」として割り当てられます。
「スイッチ2(次の項目)」以降も同様の手順で設定します。「スイッチ2(次の項目)」の入力フィールドにカーソルを置き、2つ目のスイッチ機器のボタンを押します。2つ目のスイッチボタンが「次の項目」として割り当てられます。
「スイッチ3(前の項目)」の入力フィールドにカーソルを置いて、3つ目のスイッチ機器のボタンを押します。3つ目のスイッチボタンが『前の項目』として割り当てられます。
「スイッチ4(上の階層)」の入力フィールドにカーソルを置いて、4つ目のスイッチ機器のボタンを押します。4つ目のスイッチボタンが「上の階層」として割り当てられます。
key_direct

*キー設定後に、スキャン方法やスキャンモードを変更しても、設定済みのキー設定は保存されます。スイッチは、割り当てた設定に沿って動作します。

外付けキーボードをスイッチとして利用する際のキー設定

キーコードによりDropTalkは動作するため、外付けの物理的キーボードをスイッチ機器として使用することも可能です。
物理的キーボードをiOSデバイスと接続後、スイッチ1、2、3、4の入力フィールドにカーソルを置いてキータッチすることでキー設定できます。
*設定の際、キーボードの入力モードを「英数」に切り替えてください。スイッチ操作の際も必ず、入力モードが「英数」であることを確認してください。
keyboard_physic

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フォーカスタイプ

スキャン実行時のフォーカスの視覚的な動きを、「ズーム」と「枠」の2つから選択できます。「ズーム」「枠」いずれも非常に視認性が良いように工夫がなされています。

ズーム

「ズーム」では、フォーカス項目がアニメーションで盛り上がるように表示されます。大きくポンと飛び出すように盛り上がる特徴的な動きで、フォーカス項目であることを視覚的に訴えながら移動します。
autoscan

「枠」では、フォーカス項目が、くっきりとした赤い線で縁取りされます。赤の囲い線が、フォーカス項目を示しながら次々と移動していきます。
focus_frame

スキャン間隔

スキャンする速度は、個人のペースに合わせて調整できます。スライダー左と右のイラストは、向かって、左側が歩く=「ゆっくり」、右側が走る=「速い」を示しています。スライダーを右や左にスライドして、スキャンの早さを調節します。
scan_slider

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MFi

MFiコントローラをスイッチ機器として使用する場合は、iOSデバイスとBluetooth接続し、設定の「MFiコントローラを使う」をONにします。
mfi
MFiコントローラとiOSデバイスがBluetooth接続されると、DropTalkのキャンバス画面やライブラリ画面のナビゲーションバー中央に MFiコントローラのアイコンが表示されます。
mfi2
『MFiコントローラ』の項も参照してください。

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